直腸癌になりました
昨年11月に下血(少量)が見られたが、痛みがなかったので、あまり気にすることもなく、そのままにしていた。12月になってまた下血に気がついたので、その後気をつけて観察してみると、時々血が出ていることに気づいた。
血の色は鮮血というのか、きれいな赤色だった。痛みはなかったが、痔かもしれないと思い、1月10日に近くの大きな総合病院の外科に行ったが、正月明けのためか混雑していて初診者の診断はかなり遅れるということで翌週18日に予約を申し込んだ。
結局やっと18日になって痔の診察を受けた。触覚検査の後、痔ではないようだ、内視鏡検査をしようということになり、さらに翌週の23日に内視鏡検査を受けた。大腸の内視鏡検査は、肛門から内視鏡を挿入して検査をするので、検査前に腸内をきれいにしておかねばならない。腸内をきれいにする為に、下剤を飲んで腸内を空っぽにすることになる。これが意外と苦痛である。下剤2リットルを飲まなくてはならない。2時間半かけて少しずつ飲むが、口から下剤を飲むので、下は下痢状態となってくる。何度もトイレに行くが、便が水のようになり、透明色に近づかないと検査前の準備が完了しない。腸内が早く空っぽになり早く検査を済ませる人、時間がかかり、追加の下剤を飲まなければならない人、と個人差があるようです。私の場合は朝9時にスタートして、検査が完了したのは、4時過ぎとなってしまった。内視鏡検査の結果は後日教えられるが、この日の検査では、肛門に近いところに腫瘍があり、癌のようだということであった。
癌ならば、癌の専門病院で治療した方がよいだろうと思い、インターネットで専門病院を調べ始めた。
検査結果は2月8日に出て、早期の直腸癌であり、切除すれば問題ないとのことであったが、癌のあるところが肛門に近いこと、および腫瘍が大きいので内視鏡での切除が難しいという。患部の大きさ・深さにもよるが、人工肛門になるかもしれないと驚かされた。切除方法を専門医とも協議するので、2月10日に切除方法の説明を女房と一緒に受けることになった。
出来れば人工肛門になりたくないと思い、国立がん研究センターのサイトを調べたところ、肛門機能を温存する手術を多数行っており、肛門温存率も高いということがわかった。どういう手術を行うことになるのか不明だが、人工肛門を避けるため実績の多い国立がん研究センター(築地)で手術してもらうことを決意した。
2月10日に切除方法の説明を受けたところ、内視鏡で患部を切除する。完全に切除出来なかったり、患部が深かった場合には、追加手術をするか、抗がん剤治療とするかになるとのことだった。説明を聞いた後、国立がん研究センターで治療を受けたいと私の意思を伝えて紹介状をお願いした。
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