年金改革
                                 2004.02.02

 
1月31日、2月1日と2日間「健康・生きがい開発財団」の向上研修会に参加しました。その中に「年金改革の行方」という講義がありました。

今まで年金改革というと保険料の負担がどうなるとか、給付金がいくらになるのかということに注目していましたが、この改革 と平行して税制改正が進められており、年金生活者である高齢者に税負担を求めているのだということを知りました。

配偶者特別控除38万円が2004年1月に廃止され、老年者控除(65歳以上)50万円は2005年1月に廃止され、65歳以上の公的年金等控除 も2005年1月から140万円が120万円に引き下げられるということです。これらはまだ決定したわけではありませんが、今年3月までにはこの案どおりに決まるものと思われます。

その結果、既に年金を受給している高齢者の負担はどうなるかというと、不確定要素が多いが概略次のようになるだろうという。

東京都八王子市在住(妻が専業主婦)で年金を年300万円もらっている人の税負担は、

    現在
2003年
配偶者特別控除廃止
2004年
公的年金控除等引き下げ
老齢者控除廃止
2005年

65歳未満

所得税 46,800 77,200 -
住民税 35,200 49,200 -
合計 82,000 126,400  
         

65歳以上

所得税 0 7,200 63,200
住民税 0 9,300 41,800
合計 0 16,500 105,000

になるそうです。

70歳以上の厚生年金保険料の徴収は見送られましたが、これは高齢高額所得者が優遇されただけで、一般の人には関係ない話です。 結局一般の年金生活者、すなわち取りやすいところから取るということになったと、云えそうです。

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