夫の居場所
                               2006.01.23

定年退職をして一番困るのは自分の居場所がないことだという。テレビのある部屋でごろごろしていれば、粗大ゴミだと邪魔者扱いにされるという。家の中で一人になれる部屋はトイレだけだとしたらわびしい。

私は、定年退職を前にして自分の部屋を持った。若いときは、自分の部屋を持っていたが、長い間単身赴任の生活が続いたことから、いつの間にか我が家から私の部屋は消滅していたのである。我が家の居間はダイニングルームと一体化されているので、奥さんの部屋となっている。私の居場所は片隅の一部だけである。定年退職をすれば家にいることが多くなるので、自分で自由に使える部屋が欲しかったのである。

3年前が8畳の和室、2年前が屋根裏部屋と何度か部屋が変わったが、1年前からは空いていた娘の部屋に落ち着いている。大体8畳ほどの大きさの部屋であるが、大きなピアノが場所を取っている。娘が使っていたもので処分も出来ず置いてある。屋根裏部屋は、密室状態になって居心地が良かったのだが、夏の暑さに辟易して逃げ出す羽目になったのである。

私の部屋には、パソコンが3台置いてある。1台はデスクトップで、2台がノートパソコンである。部屋にいるときは、常時2台のパソコンが動いている。メールのやり取り、情報収集、会報作り、ホームページづくり、パソコン教材づくり、株の取引、趣味のビデオ編集等に活躍している。

小型のプロジェクターも活躍している。テレビは場所をとるので、プロジェクターを使ってスクリーンに映像を映してテレビ代わりにしている。時には、大画面でDVDに録画した映画を楽しんでいる。もちろん趣味でやっている自分で撮影したビデオ映像もこれで楽しむ。

その他プリンター、スキャナー、ラジカセ、レコードプレーヤー、DVDレコーダー、電話なども置いてあり、「夫の居場所」として十分である。誰にも邪魔されず、自分だけの時間を作り出すことが出来るのである。

夫婦仲良くするのは大事であるが、いつも一緒にいるというよりも、夫婦それぞれの居場所を持ち、お互いに干渉されずに好きなことをやれるようにすることも大事である。

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