定年後の生活費
                               2005.07.11

定年退職をした後の生活費をどう確保するかは大きな問題である。年金の支給は60歳からではなく段階的に65歳に引き上げられている。それまでの間どうすればいいのだろうか、これから定年を迎える人にとって気になるところである。

私の場合は年金の支給は62歳からである。2年間は完全に無収入であるかというとそうでもない。60歳から年金の報酬比例部分を受け取ることが出来るのである。この金額は月10万円強である。一方、1ヶ月間の生活費は30万円ぐらい欲しいので、20万円弱の不足となる。ローンの支払いが残っている、子供の教育費が必要である、という人は、もっと多くの生活費がかかり、不足額も増大することになる。

この不足額をカバーする一つのポイントは、働き続けることである。ここで葛藤が生じることになる。定年で得られる一番大きなメリットは、「時間」がすべて自分のものになるということである。しかし、働き続けるということは、この時間が自分のものでなくなってしまうということである。会社の延長で現役時代と同じ収入が保証される人は働き続けるのも良いが、ほとんどの人は同じ仕事をしていても収入は半減もしくは3分の1となってしまうので、寂しく感じるだろう。出来るならば、自分がやりたいと思っていたことが仕事に結びついて、不足分を補うだけの収入を得られれば嬉しい。

私の場合はどうだろうか。折角手にした自由な時間を手放したくないと、自分でやりたいことに時間を使っている。しかし、残念ながら、自分のやりたいことをしながら収入を得るということは実現していない。小遣い稼ぎぐらいにしかなっていない。地域のことに関わりたいと自分の好きなことを生かしてボランティア活動をしているが、同時にボランティア活動の支援をするボランティアコーディネーターの仕事をパートタイムでしている。月5万円と薄給であるが、地域活動の知識を増やしたり、人脈を広げるのに役立っている。

結果として、私の場合は、現在の収入では月10万円ぐらいの生活費不足となっている。しかし、定年退職までに、2年間の生活費を別途確保しておいたので生活に不自由していない。また、来年になると年金を満額受け取れるので生活費の不足は解消することになる。自分の好きなことをしながら得ている小遣い稼ぎが生活費の足しになるぐらいの稼ぎとなれば、余裕のある生活が出来るようになるのだが、さて、どうなるかな。

これから定年を迎える人たちにとって、定年退職後年金を受け取る年齢までの生活費をどのように確保するか早い時期に計画しておくことは大切なことである。

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