取手市灯ろう流し
                               2005.09.05

9月3日の夜取手市利根川河川敷で灯ろう流しが行われました。8月27日に行う予定だったのですが台風の影響で1週間遅れたものです。灯ろう流しは、お盆に迎えたご先祖さまや亡くなった方々の魂を川や海に流す魂送りの行事です。お盆の最後の行事です。

灯ろう流しを見学に利根川へ出かけました。灯ろう流しのイベントは4時ごろから始まっていましたが、灯ろう流しが行われたのは7時ごろとかなり待たされることになりました。ろうそくの灯をともした灯ろうが川面をゆらゆらと流れていくさまは、幻想的な感じがしました(実際には、いくつかの灯ろうが板の上に乗せられ、板は数珠繋ぎにロープでつながれており、先頭のロープをボートがゆっくりと引っ張っていくのだが、・・・)。また、積み上げた木に火をつけ、送り火で魂を送っているさまも神秘的な感じがしました。

お盆は正月と並んで大切な行事です。お盆は祝日となっているわけではないのですが、どこの会社にもお盆休みがあります。信仰心の薄い人も、故郷に帰り先祖を祭るのが慣わしになっています。

日本には四季に応じて伝統的な行事があり、何らかの形で引き継がれ毎年毎年行われているのは素晴らしいことです。時には、行事の由来などを調べて日本の伝統を考えてみるのも良いかもしれません。

こんなことを考えるのは歳をとったせいかなと思うが、それだけでなく心のゆとりが出来たためだろうとも思います。現代人はあまりに忙しく時間に追われ、自分のことしか考えない傾向がありますが、ゆったりとした時間の中で昔の日本人が持っていた心の豊かさを感じるのも素晴らしいことです。これも定年退職者の特権かもしれません。


参考:

お盆・お彼岸の豆知識 http://www.syoueidou.com/higan.html

お盆について
http://www.nahaken-okn.ed.jp/oona-es/tsukibetu16/8gatsu/obon/ obon.html

 

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