シニア・ピア・カウンセリング
                                 2002.12.23

 
シニア・ピア・カウンセリングを知っていますか。

シニア・ピア・カウンセリングの起源は、アメリカです。NPO「ホールファミリーケア協会」の理事長 鈴木絹英さんがアメリカからプログラムを導入し日本流にアレンジしてカウンセラーを養成しているということです。

12月17日に健康・生きがい開発財団が開催する研究会で鈴木絹英さんによるシニア・ピア・カウンセリングの話がありました。私はシニア・ピア・カウンセリングの話を聞くのは初めてでしたが、高齢者とのコミュニケーションは難しいと感じていたので興味を持って話を聞きました。

話の主旨は下記でした。

シニア・ピア・カウンセリングとは、「元気な高齢者がカウンセリングの基本を学び、悩みや寂しさを抱える高齢者の相談や話し相手をする」というものです。「ピア」は仲間、同士という意味です。

高齢者の最大の悩みは孤独(寂しさ)です。一人で生活をしていれば、話をする相手もいなく、孤独になります。話したくても話せない高齢者が話し相手を欲しがっています。
そこで、話しを共有できる同じ世代の元気な高齢者が一人暮しで孤独と不安を抱えている高齢者の話し相手になります。ただ、高齢者の相手として、世間話のお相手をするわけではなく、悩み、不安、問題を持つお年寄りの気持ちに沿って、「心を傾けて相手の話しを聴くこと」が基本となります。傾聴のスキルが必要となります。

傾聴のスキルには、共感(相手の身になって話を聴くという心構え)、観察(相手がどんな状況にあるかを知る)、雰囲気づくり(雰囲気を和らげる)等々があります。このようなスキルを身に付けるためにシニア・ピア・カウンセラー養成講座があり、多数のカウンセラーが育っております。船橋市では、「傾聴ボランティア」を養成して派遣することに取り組んでおり、60歳以上の高齢者が「シニア・ピア・カウンセラー養成講座」を無料で受講出来るようにしている。

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