自由な時間を楽しむ
                               2006.04.10

定年後は自由な時間を楽しもうと考えていた。また、地域社会で役に立つこともしようと考えていた。そう考えながら自分のしたいと思っていることに手を出してきた。ところがあれもしたい、これもしたい、あれも面白い、これも面白いと手を出しているうちに、いつの間にか身動きがとれなくなってしまった。会社人間の性であろうか、何もせずにボーっとしていることが出来ないのである。と、いうよりもボーっとした生活をさせてはいけないのである。私は自分のことを本来不精な人間ではないかと思っている。

自由気ままにのんびりとしていると、だんだんと何もせずにごろごろしてしまう。テレビを見たり、ゲームをしたり、うろうろしたり、何となくいつのまにか時間だけが過ぎていくということになってしまう。怠惰な生活に陥ってしまうのである。

怠惰な生活に陥らないように、私は自分に「好きなこと」「社会に役立つこと」に手を出すように押し付けている面がある。今日は何をしようかなと自由勝手に考えるのではなく、今日はこれをするぞと押し付けていくのである。好きなことをやり始めると夢中になって時間を忘れてしまうのだが、その好きなことでもやるぞと言って構えないと始められないのである。本当に好きなのだろうかと、疑ってしまうが、そうしないと好きなことにも手を出さなくなり、まったくだらしない生活になってしまう。

あれもこれも押し付けているうちに、自由な時間を楽しむどころか忙しい毎日を過ごすことになる。特にここ1ヶ月間は年度末ということで、私がボランティアで引き受けた仕事が一度に押し寄せてくることになって、大忙しとなってしまった。楽しみでしていたホームページの作成は後手後手になってしまった。

自由な時間を楽しもうと会社人間を止めたのだが、自由になった時間を楽しむというのは難しいものである。しかし、怠惰な生活をしているわけではなく、自分の好きなことをしているし、人に喜ばれることもしているし、これでいいのかなとも思っている。「自由な時間を楽しむ」というのは、どういうことかなと、考えているところである。

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