もうひとつの2007年問題
                               2006.01.07

2007年問題とは「大量の団塊世代が60歳定年を迎えて定年退職することにより労働力不足・技術力低下等の問題が発生すると予測されていることから、団塊世代が定年退職を迎える2007年を『2007年問題』と呼んでいる」

ところがこの年にはもう一つの問題がささやかれている。それは熟年離婚の増加である。

2007年4月から「離婚時の厚生年金の分割制度」が導入されることにより、夫の厚生年金が最大2分の1まで妻の取り分として受け取れるようになるのである。中高年の離婚は80年代から増加し始め、2003年まで毎年増え続けた。2003年には結婚期間が20年以上の夫婦の離婚は20年前の4倍に達したが、2004年に減少した。これは離婚を先延ばしして、2007年を待っているのだと云われている。

熟年離婚の主たる原因は「夫への不満」であり、一般的な離婚の3大要因「浮気・暴力・借金」とは異なっている。「定年退職をした夫が、何もせずいつも家にいる引きこもり夫である」ことが最大の不満原因となるらしい。会社人間であった夫が働くこともせず、地域社会に入ることをせず、家にいて「めし」「風呂」「寝る」の三語族では、地域活動・福祉活動・趣味の活動と飛び回って、その仲間を持っている妻には我慢できないことになってしまうのだろう。夫が家にいることによるストレスで起きる病気を「主人在宅ストレス症候群」というとか。

妻と夫との力関係は、妻の力は夫の年齢に比例するといいます。夫が40代の時には妻40:夫60の力関係ですが、夫が定年を迎える60代には妻60:夫40で力関係は逆転します。このことを頭に入れて、定年を迎える前から妻への感謝の気持ちを持ち、家事を分担して行い時には料理を作ってやり、お互いの趣味や仲間づくりには干渉しないことなどが夫婦円満のコツです。妻が不満を持つことのないように努力して、夫婦円満でおられることにより、助かるのは定年後の夫です。

私はどうかというと、いまだに家事分担、料理づくりは出来ないでおります。今年こそは努力しなければと焦っているところです。皆さんはいかがですか。

 

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