学生時代の仲間との交流が復活しつつある。会社時代は仕事が面白く仕事にのめり込んでいき、それと共に学生時代の仲間との交流は次第に遠ざかっていった。業務を通じて知り合った人との交流が多くなった。この人たちとの交流はほとんどが仕事上の付き合いであり、会社を離れて仕事がなくなると、彼らとのお付き合いは限りなく減少していった。しかし、不思議なものである。それと反比例して学生時代の同期の仲間との交流が復活してくるのである。
私の場合、今年還暦記念と称して開催した中学校の同期会に出席し45年ぶりに中学生仲間と会うことが出来た。忘れていた過去の記憶が呼び戻され、とても懐かしく感じた。また、過去への追憶だけでなく、地域社会に入ろうとしている私には新たな人脈作りにも役立っている。
大学の仲間とは3年前から毎年会うようになり、今年は東日本在住の仲間と下北半島の旅を楽しんだ。毎年会ってたら新鮮味に欠けるなぁと思っていても、集いが終わって家に戻るともう来年の集いが楽しみとなっている。小学校の仲間とは、来年1月の同窓会で会うことになっている。こちらも還暦記念と称して集まるのである。残念ながら高校時代の仲間とは長い間疎遠になっており、同窓会の機会がないかと待っている。今のところその気配は見られない。
会社人生一筋であった人が会社の縁がなくなったからといって嘆くことはない。地域社会での新しい縁が出来るだけでなく、学生仲間という昔の縁も復活してくるのである。人生とは面白いものである。時の流れと共に付き合いがいろいろと変化するのである。
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