ビデオ作品作りはシニアの楽しみ
「東京ビデオフェスティバル」は、日本ビクターが主催する国際的なビデオフェスティバルです。日本だけでなく、海外からも多くのプロ・アマ作家が応募してくる。今年が31回開催でしたから、30年もの歴史があります。しかし、残念ながらこのコンテストは、今年を最後に幕を閉じることになりました。
私もこのコンテストに応募して、「いつかは入賞してやるぞ」と密かに思っていたのですが、そのチャンスはなくなりました。ちょっと残念!
このコンテストで準グランプリ(日本ビクター大賞)を獲得したのが、80歳の主婦内田リツ子さんでした。「共に行く道」という作品で、自分の夫を介護するという老々介護を描いたドキュメンタリー作品です。老々介護というと重苦しい作品となりがちですが、ユーモアを交えて、老々介護の生活を淡々と語りながら、夫婦愛を感じさせる温かい作品でした。
http://www.victor.co.jp/tvf/tvf2009/workslist.html
このコンテストでは、80歳の主婦が準グランプリを獲得しただけでなく、70歳前後の高齢者が数人入賞しておりました。ビデオ作品作りは、時間に余裕が出来たシニア世代にうってつけの趣味だろうと感じました。脚本作り・撮影・編集・ナレーションの吹き込みなどを一人楽しむことが出来ます。時間を忘れてこれらの作業に没頭すれば、脳を刺激してボケ防止になるでしょう。撮影は外に出て、カメラ・三脚を担いで行けば、運動になります。編集はパソコンを使い、頭をフル回転させて、頭の体操です。
80歳までにまだ15年もあります。ビデオ作品作りは歳をとっても楽しめる趣味であると、東京ビデオフェスティバルの入賞作品を見て、とても元気付けられました。
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