生きがいを見つける
65歳以上の高齢者は2944万人となり、総人口の23%を占めるようになりました。多くの人が長生き人生を手に入れたことは嬉しいことです。しかし、このことが喜ばしいことなのか、疑問に感じる出来事が多い社会となっております。その一つに、高齢者による万引きなどの犯罪が増えております。万引きをする背景に「孤独」や「生きがいがない」などがあると言われております。
一人暮らしの高齢者が増えている。終日人と話すことなく暮らす人も多いという。若い人の引きこもりや孤立化が問題になっているが、同じような問題が高齢者にも増えているわけである。
生きがいとは何か?広辞苑には「生きるはりあい。生きていてよかったと思えるようなこと」と書かれている。つまり、生きがいとは「自分に生きる意味を与えてくれるものの存在」なのですが、それが何であるかは、人それぞれ異なり、これだと決めることが出来ません。また、孤独の生活や無縁社会の中ではなかなか見つけられないのかもしれません。
生きがいは、人と人とのつながりのある所で生まれてくるものだと感じます。健康なうちに外に出て人と交流することを大切にしなくてはなりません。それが趣味の仲間でも、ウォーキングの仲間でも、ボランティア活動の仲間でも、遊びの仲間でも良いでしょう。積極的にそういう仲間と触れ合うことが大事です。
身の回りを見回すと、高齢者を支援しようと、ふれあい広場や生きがいサロンなどがあちこちに設けられております。そういう場を活用して人と交流しながら、自分なりの生きがいを見つけてみましょう。自立した生活をするという努力も生きがいにつながると思います。
私の母は93歳になりますが、自分が動ける間は自分ですると、あっちが痛い、こっちが痛いと言いながらでも、洗い物などをしております。それなりの体力維持に頑張っている姿に感心します。
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