家庭菜園
                               2006.07.10

今の時期は、畑の手入れが大変である。ちょっと油断をすると、草がぼうぼうとなってしまう。また、いろいろな野菜の収穫があり、毎日のように獲りに行かねばならない。

きゅうり、なす、トマト、にがうり、大根、ピーマン、しし唐、アスパラガス、インゲン豆、ちゃんさい、にら、ちそ・・・等いろいろな野菜が育っている。すべて私の奥さんの成果である。朝早く出かけて、夜まで帰らずに頑張っている。好きだから、畑へ出かけてしまうと、なかなか帰ってこない。家事の出来ない私は、奥さんが帰ってくるまでお腹をすかして待つこととなる。

私も奥さんと同じ趣味を持とうと家庭菜園の手伝いをするのだが、一生懸命しないので、さっぱり身につかない。昨年は口で手伝う、手伝うと云いながら、自分のことだけで精一杯になってしまい、ほとんど手伝えなかった。今年は少し余裕が出来たから手伝うぞと宣言していたが、やっぱり駄目である。どうしても自分が好きでやっていることを優先してしまい、家庭菜園の手伝いは後回しになってしまう。奥さんの顰蹙を買っている。そのためか、夕食を待たされることが多くなったような気がする。

私たち(?奥さん)が耕している畑の周りの畑は、ほとんどがシニアの男性の方がやっている。野菜づくりを楽しんでいる中高年の人が多いのは驚きである。仕事とは違って、自然とのつき合いがストレス解消になっているのかもしれない。

時々私が1人で出かけると、隣の人から、「この茄子は立派に出来ていますが、いつ植えたのですか、どうやって育てたのですか、」とか、いろいろ質問を受けるが、私には答えられない。仕方なく、「私は奥さんに云われたことをしているだけで、野菜の育て方は何も分からないのです。」と返事をする。家庭菜園をしているシニアの人たちは、いろいろと作り方を研究しており、人にも話したがるようだ。私は、話を聞いてもチンプンカンプンなので、適当に相槌を打つことになる。家庭菜園をすると、野菜づくりを楽しんでいる人との交流が始まるというが、私は話が分からないので、人との接触を避けて黙々と草取りをすることになる。野菜づくりを楽しむ気持ちがないと、家庭菜園を楽しみながら人との交流を広げることは無理なようである。

定年退職をした時に、「家事を手伝うぞ」「家庭菜園を手伝って同じ趣味を持つぞ」と云っていたが、2つとも未だに実行できないでいる。

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