ボランティアの勧め
                               2005.11.21

私は取手市のボランティア支援センターに非常勤でボランティアコーディネーターとして働いております。ボランティア活動をしている団体への支援、ボランティアをしたいという人たちへの助言や相談、ボランティアに関する情報の発信などをしております。

19日(土)はシニアボランティア講座の4日目でした。この講座は、毎週土曜日に開催し、全4日間の講座でした。シニアの人たちがボランティアをするきっかけ作りにしてもらう講座です。

2025年には、人口の30%が65歳以上の高齢者となり、高齢化社会となります。しかし、現在の高齢者は、健康、人との触れ合い、社会へのかかわり、自己啓発、存在の社会的認知といった願望を持った人が多くいます。即ち、高齢になっても積極的に生きがいを求め、社会の一員でありたいという願いです。

人それぞれの行き方があり、年をとってから何を生きがいにするかも人それぞれ異なっております。現役時代の仕事を続けたい人、ゴルフや囲碁・将棋などの趣味を楽しみたい人、地域社会で新たに何か仕事をやりたい人、・・・・等々それぞれの生きがいは異なります。

自分の経験や知識を社会に還元したい、地域社会で人に役立つことをしたい、と考えている人は、ボランティアも一つの選択肢として考えてみたらいかがでしょうか。

ボランティアとは、・・・を考えると、自発性、無償性、公共性、先駆性の4つの原則をよく言われますが、ボランティアとは、何かばかり考えているとボランティアを始めることが難しくなります。ボランティア活動をしている人の話を聞いているとボランティアを始めるヒントがいくつかあります。

一つは、ボランティアということを考えずに好きなことを始めることです。ある人は、本が好きで子供たちにも本を提供したり読んで聞かしてあげたいとして文庫活動をしていました。ある時、老人ホームで本を読んであげたら、老人の顔が生き生きしてきたのを見て、自分の活動は人に命を与える力となっていた。自分が好きでやっていたことがボランティアと云える活動だったわけです。

もう一つは、ボランティアをすることが楽しくてしようがない。ボランティア団体に10も参加して、毎日何らかのボランティア活動をしているが、全然苦にならない。沈滞している団体や不満を抱えている団体があると、やりたくなる、という。この人は、沈滞している組織を素晴らしい組織に変えることを“夢”として描いている。

好きなことをする。することが楽しい。夢を描く。ということをヒントにして、どんなボランティアが出来るかを考えてみましょう。

 

いきいき長生き人生トップページへ戻る