生涯現役
                              2003.09.15


厚生労働省の発表によると100歳以上の高齢者は2万561人となり、初めて2万人を突破したという。2050年には日本人の平均寿命は90歳を超えるという予測もありますから、来年還暦を迎える私の年代の人は「人生100年」と言えるでしょう。

このニュースを聞いて、前に切り取っておいた日経ビジネスの特集「100歳まで生きるあなたへ」(2001年3月12日号)という記事を読み直してみました。この記事によると、2029年には平均寿命が100歳を超え、2050年には人口の2人に1人が高齢者になると大胆な予想をしています。そうなると100歳を超えて生きることを前提とした生涯設計が必要になります。高齢者が豊かな人生を送るための選択肢は多くあるだろうが、それも一定の収入があってこそ出来るのだと思う。生涯現役も高齢者の生き方の一つである。働き蜂のように死ぬまで働きつづけるというのではなく、自分のやりたい仕事、自分にしか出来ない仕事を実現することである。

また、この特集には86歳の現役サラリーマンが登場するが、この人が働くきっかけになったことを次のように書いております。

私がまだ銀行員として働いていた頃のことです。定年退職し悠々自適の生活を送っているOBに会いに行って、強い衝撃を受けました。「あの頭脳明晰であった大先輩が、数年もしないうちにこんなに老け込んでしまうのか」。その姿を見た時、定年で上がりという人生が本当に幸せなのかと疑問が湧きました。

現在は、生涯現役といって働く人は多くないかもしれませんが、高齢者が多くなる時代には、高齢者も働く時代になるでしょう。現役のうちに自分のやりたい仕事、自分にしか出来ない仕事とは何か良く考えて見つけ出しておきたいものである。それを実現することが高齢者の生きがいにつながるものと考える。

皆さんは、こんな生き方をどう考えますか。

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