私の父
                                2004.07.12


私の父は91歳です。11日の参議院議員の選挙には、私が付き添って一緒に出かけました。歩いて5分ぐらいのところが投票所ですが、父の足では15分ぐらいかかります。途中歩道橋があり、ここの上り下りがきつかったようでした。それでも自分で歩くと言って、手を添えると嫌がって私の手を振りほどきます。

父は去年11月に胸、背中が痛くなり、呼吸が苦しくなったりして、4月まで整形外科に通院しておりました。この期間は、横になっても起きていても胸や背中が痛んでつらかったようです。身体をさすってやろうとしても、痛いからといって身体に触らせてくれませんでした。

お酒を飲めなければ死んだほうがましだと言って、毎晩焼酎を飲んでいたのが、通院が始まってから酒がまずいと言って飲まなくなってしまいました。外にも出ず家の中でじっとしているようになったので、心配しておりましたが、薬が効いてきたのか、身体の痛みは和らいだようです。最近は、家の周りを歩いたり、庭いじりをするようになり、ホッとしました。

動けるようになると、身体がいうことを利かなくても、何事も自分でしないと気がすまなくなります。先日は生垣の刈り込みをしたのですが、私が一人で勝手にすると機嫌が悪いので、朝声をかけたら、「やったら駄目だ、わしがする、」と言って自分でやりたがるので、その手伝いをしました。父は刈り込みばさみとのこぎりを持ってきて、やり始めましたが、10分ぐらいしたら、腰が痛いとギブアップです。後は私が勝手にやりましたが、それでも父は自分がやったと満足の様子でした。

外を歩くといっても、よたよたしているので、いつ転ぶかとひやひやしています。杖を使うように言っても、じじくさいから嫌だと言って使いません。90歳を過ぎて、よたよたしていても「じじい」でないという気持ちが、長生きの秘訣かなと思ったりしております。

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