日野原先生
                              2003.10.13


NPO法人「新現役ネット」が主催した「新現役宣言フォーラム」でベストセラー「生きかた上手」を書いた日野原先生の話を聞きました。

先生は92歳と高齢にもかかわらず講演は立って行い、その元気さに驚かされました。聖路加国際病院の執務室は4階にあるとか、そこまでエレベーターを使ったことはなく階段を上ると いう。昨日は広島で仕事をしてほとんど寝ておらず徹夜のようなものですが、今日は新幹線で帰ってきてこの会場に来ています。といった具合に高齢者とは思えない活動振りです。

先生の話の中で、印象に残った言葉をいくつか紹介しておきます。

いつまでも若くしているには、冒険をするのが良い。勇気を持って冒険をしよう。
始めることを忘れなければ、人は老いることがない。そんなことは出来ないと言い訳をせずに挑戦をする。

悪い遺伝子を眠らせて、良い遺伝子を生かすような環境を作り出す事が大事です。良い環境を自分で作り出す自由が老人にはあります。良い習慣を身につければ、良い遺伝子が現れてきます。

人間はこういう生きかたをしようと思えば出来るのです。人間は生きかたを変えることが出来るのです。これは人間だけの特権です。自分の健康は自分で守るべきである。健康には良い習慣が必要である。自分で変えましょう。

Don't do !からLet's do !へ。これからの教育は「何々をしていけない」ではなく「さあ、やりましょう」に変わるべきだ。

先生の生きかたは積極的に新しいことに挑戦するという前向きな姿勢を持っている。楽団を指揮して“やったぞ”、と思う気持ち。エレベータに乗らず階段を上って 行ってエレベーターで来る人を追い抜いたら“やったぞ”、と思う気持ち。こんな挑戦する気持ちが若さを保つ秘訣なのだと感じました。

先生は愛に満ちた姿勢で患者のことを考えておられる。先生は患者と話をすることを大事にしておられる。このような先生が多くいたら現在問題になっている病院での医療ミスなどは起きないだろうなと感じました。

「生きかた上手」を出版したということで早速買ってきました。

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