もみじマーク
75歳以上の高齢者に義務付けられたもみじマーク(高齢運転者標識)が不人気である。昨年6月から「もみじマーク」をつけていないと「違反点数1点と反則金4千円か、2万円以下の罰金・科料が科せられる」ことになったことから「老人いじめだ」と反発を受け、12月25日に警察庁は罰則を凍結し、義務付けを事実上撤回した。
もみじマークを付ける主旨は、「高齢の運転者に慎重な運転を心がけてもらい、周りの車が配慮できるようにするため」と高齢者の保護と安全運転の義務を求めるものであり、当然であり、良いことだと思う。しかし、罰則を設けたり、もみじマークが枯葉マークと呼ばれたりして、「老人いじめ」と感じさせる施策では、高齢者に対する思いやりの無い、心の無いやり方と言わざるを得ない。高齢者を邪魔者扱いをせず、尊敬の念を抱く施策に出来ないのであろうか。
私は、もみじマークをゴールドマークに変更して、高齢者が「ベテランマーク」と呼べるものにしたらどうかと思う。勿論、マークの主旨は、「高齢の運転者に慎重な運転を心がけてもらい、周りの車が配慮できるようにするため」と高齢者の保護と安全運転の義務を求めるものであるが、ゴールドマークには「お年寄りは長年安全に運転をしてきたベテランドライバーであるという」敬意が込められおり、75歳以上のベテランドライバーでないとゴールドマークを取得できないのである。そしてゴールドマークをつけた老人は、ベテランドライバーとしてのプライドを持って事故を起こすことの無い慎重な運転を心がけなくてはならない。また、周りの車は、このマークをつけた車に対しては尊敬の念を持って、運転の障害にならないように配慮しなくてはならない。
ゴールドマークとするからには、高齢者も安全運転が出来るという確信を持たなくてはいけない。免許更新時には、高齢者講習においてきちんとした評価がされるのは致しかたのない事である。ゴールドマークが、付けることに引け目を感じるものでなく、元気が出る付けたくなるマークになることを期待して、提案したい。
高齢者が総人口の20%以上も占める時代である。高齢者いじめと感じる施策でなく、高齢者に対して尊敬の念を持った施策を実施してもらいたいものである。
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