晩節を汚さず
                               2005.03.07

毎日堤義明関連のニュースが新聞やテレビを賑わしている。西武グループを支配し君臨した男が70歳になって逮捕され、晩節を汚すことになった。逮捕される前には10日間入院して一気に老け込んだという記事もあった。情けない話である。結局、法を犯してまで私利私欲を目指したということだろうか。脱税もしているに違いないと疑ってしまう。

現在の日本は長寿社会となり、60歳を過ぎても簡単に死ぬことはなく、80歳、90歳まで生かされることになる。60歳まで一流人であっても、60歳を過ぎてから法を犯し、今までの立派な人生を台無しにしてしまう人がいる。残念なことである。また、老人自殺が増加しているという。病気や貧乏が原因で自殺する人よりも、孤立、孤独、退屈、寂しさ等で自殺する人が多いのだそうだ。

60歳を過ぎてからの20年間、30年間の生き方が大事である。私利私欲にとらわれずに、世の中の役に立つということを考えるべきである。何も大それたことをするのでなく、道をきれいにするとか、ごみを集めるという小さなことでも良い。そのような心構えが大切である。また、60歳を過ぎてからの人生を余りの人生(余生)と考えて無為に過ごすことなく、自分のやりたいことを見つけ出してチャレンジしたいものです。孤立、孤独、退屈、寂しさに陥ることのないよう、早い時期から社会参加、仲間作りを心がけましょう。地域にはそういう場がたくさんあります。いくつか体験をして自分にふさわしいものを見つけてみませんか。

若い時には、学校を卒業して社会人になったら何をしようかと考えて就職先を探したものである。それと同じく、60歳を過ぎたら何をしようか、どのような生き方をしようかと考えておくべきである。

私のような凡人には権力とかお金には無縁であるが、晩節を汚すことなくいきいきと健康で長生き人生を楽しみたいと考えている。自分の好きなことを楽しむと同時に世の中の役に立つことを実行したい。そして死ぬときには「いい人生だった」と思いたい。皆さんも60歳を過ぎてからの生き方を考えておりますか。

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