年金について考える
                                2003.06.23


財政制度等審議会で、現在年金を受け取っている人を含めて年金の「給付水準引き下げ」を検討する方針が出された。

このニュースを聞いてショックを受けた人もいると思う。今まで一生懸命働いてきて、これからの老後の生活は年金をベースにしてと考えていた人にとっては、ライフプランが狂ってしまい、不安を抱くことになるだろう。

高齢者が受け取る年金の原資は、自分たちが支払ってきた保険料の積み立てでなく、現在働いている人たちの保険料であることを考えると、急激な少子高齢化によりこのまま放って置けば年金制度は成り立たなくなってしまう。年金制度の改革はやむを得ないのだろう。

しかし、ただ単に働いている人たちの保険料を引き上げること、高齢者へ支給する年金を減らすことだけでは解決にならない。少子化問題と高齢者問題を考えなければならない。

年金を支給される年になっても、働く意欲を失わず税金を支払おう。
年金が減れば高齢者の生活が苦しくなる。何か収入の道を探さなくてはならないだろう。しかし、生活が苦しくなるから働くというのではなく、積極的に元気な間は自分の好きなことをして収入を得たいものである。年をとっても経済的自立をしたい。年金は多少あるのだから、収入は現役時代の半分以下でも結構。自分を老人扱いせずに70歳いや80歳になっても税金を支払いながら第二の人生を楽しみましょう。

少子化対策は、若い人たちに、家族は素晴らしい、大家族は素晴らしいという夢を持たせる施策が必要である。また、働いていても子育てに困らない、休みが取れる、休んでも職場に復帰出来る、といった施策も必要だろう。

少子化対策はこれからいろいろ考えてもらいたいが、「年金を支給される年になっても、働く意欲を失わず税金を支払おう。」ということは私たち世代が自分で出来ることです。定年になってから考えるのではなく、定年5年前ぐらいから経済的に自立した第二の人生について考えましょう。

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