定年後はパソコンと仲良く
                                2006.08.28

「定年後はパソコンと仲良くしなさい。パソコンは中高年の人のおもちゃです。身体が不自由になっても、居ながらにして情報を得たり、情報を発信したり出来ます。呆ける暇などなくなります。こんな面白いおもちゃを若者の独占物にしてはいけません。」これは、私が中高年の人にパソコンを教える時に云っている言葉です。

会社時代には、パソコンは仕事をするための必需品となっていて、やむを得ず操作方法を覚えた人は多い。しかし、パソコンの使い方がある分野に特化していて、定年後の日常生活にどうやって使ったらいいか分からないという人は多い。また、折角パソコンの操作を覚えたのだから、仕事を辞めてパソコンを使おうとパソコンを買ってきたら、何故か会社で使っていたのと勝手が違って、使えない。結局、パソコンに触らないでいたら使い方を忘れてしまったという人も多い。

また、70歳前後の人たちは、会社でパソコンを使う機会が少なく、覚える機会がなかったという人は多い。この世代でパソコンを使いこなす人は少ない。

私が所属しているパソコンサークルで、初心者向けに長期講座の受講生を募集したところ、70歳前後の人の申し込みが多かったのに驚かされた。世の中インターネットの時代である。インターネットとはどんなものか、知ってみたい、使ってみたい、という好奇心を持つ高齢者の人は多い。好奇心を持っても教えてくれる人が身近にいない。居ても、年寄り相手に懇切丁寧に教えてくれる人はいない。ということで、講座に参加するようだ。

パソコンを使って何が出来るのか。パソコンは、便利なツールであるが、それよりも楽しさを生み出すツールと考えた方が良いだろう。

例えば、旅行やハイキングを楽しむ人は多い。出かける前にインターネットで旅先の名所や穴場を探したり、その由来を調べたり、訪れた人の旅行記を見たりして、出かける前にあーでもない、こうでもないと計画する。夢は膨らみ、楽しみは倍化する。ホテルや宿の情報も集めて、インターネットで予約も済ませる。旅先の地図も入手して、・・・。もしかしたら、格安の旅ガイドや反対に贅沢な旅ガイドが見つかるかもしれない。旅行の計画に、パソコンがなくてはならないものになっている人は多いはずである。

パソコンを使って情報発信する人もいる。情報を得るだけでなく、自分が学んで集めた情報や知識をホームページを作って発信する。自分の考えを主張することが出来るのだから、大きな魅力となります。また、知識欲を満足させられます。今は、ホームページを作成するよりも簡単なブログを使って発信する方法もある。

パソコンの楽しみ方は、人それぞれ違うようだ。パソコンに慣れ親しむと、パソコンは自分の忠実な召使となってくれる。多くの中高年の人がパソコンに挑戦をして、定年後はパソコンと仲良くして自分流の楽しみ方を発見して欲しいものである。

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