外交官2人の死を悼んで 2003.12.7 |
宗教がらみの闘争、政治権利をめぐる闘争というのは、善悪や正邪のの問題を離れて自分の立場が絶対に正しく、相手は悪であると決めつけているので解決することが難しい問題です。テロは絶対に撲滅しなければならないと考えますが、テロをする人は悪いことをしているのでなく正しいことをしていると信じているのだから始末が悪いものです。指導者が平和な社会を作ろうとしてお互いに歩み寄らない限り、どちらかが相手を屈服させるまで闘争が続くのだと思います。 イラクを平和な国にするために、日本は何が出来るか、世界の中で平和で豊かさを享受している国家として考えねばならないことです。お金だけ出して後はよろしくという訳はいかないでしょう。 憲法違反だという論議、アメリカ追随だといった論議が盛んに行われていますが、イラク国民が平和な生活を取り戻すために日本は何をしていけるのかを考えていきたいものです。 現在のように日本はアメリカ、中国、ヨーロッパ、中東等世界のあらゆる国との結びつきが強くなっている中で、日本はどうするのが良いか、これからの日本の方向を決める大事な岐路に立っているような気がします。 2人の外交官の死を無駄にすることなく政府の舵取りをお願いしたいものです。奥参事官と井上書記官の冥福を祈りながらいつもとは趣の異なることを考えました。 |