第二の人生を楽しく生きる
                                 2004.03.22

 
会社人間から社会人間に変わっていくにつれてものの見方、考え方も変わってきた。以前は出世をしたい、お金を稼ぎたいと考え、会社のために働くことによりそれらが得られるのだと考えて突っ走ってき た。そうすることが生きがいであったし、また仕事も面白かった。ところが、 最近は、お金は生活に困らない程度にあればよい、会社の肩書きなど入らない、社会に役立つことをしたい、と考えるようになった。しかも楽しみながらやりたい。楽しみながらというのは楽をしてという意味ではなく、自分の考え でするということである。他人から与えられたものをその枠組みの中でするのではなく、自分が主体性を持ってすることを意味しているのである。

会社人間にとって定年後会社を離れたら何をすればよいかは、大きな課題である。会社人間には会社の延長のことしか頭に浮かばず、定年後の生活に戸惑いを感じることになる。私も3年前は、仕事の延長のことや、旅行を楽しむことなどを考えていた。しかし、現実は定年延長などはないし、収入なしで旅行を楽しむことなどは出来ない。新しい働き口を見つけなければならないのである。

しかし、定年を機会に自分の自由になる時間を手に入れることが出来るのだから、自分の好きなことに使いたいと思うようになった。また、第一の人生では、会社だけに目を向けていて地域社会には背を向けていたが、第二の人生 では社会に目を向けて地域社会に役立つことをして社会への恩返しをしたいと考えるようになった。

そうなると自分の好きなことは何か、自分が出来る社会に役立つことは何か、ということを見つけなければならない。好きなことを楽しみながらして、社会にも役立ち、少々の稼ぎが得られれば、素敵である。その生き方を目指して、いろいろな講演や講義を聞いたり、勉強会に参加したりしてきた。その結果、3年かかったがやっと自分の目標も定まり、それに向かって勉強中である。時間が足らなかったので、定年後もしばらくは勉強を続けることになる。

私は3年前に定年後ということを考え始めたために、現在は定年になっても何をして良いかわからないということにはならない。いわゆる、ワシも族や濡れ落ち葉にはならずに済む。定年前の人は、出来れば5年 ぐらい前から定年後を考えて、定年後に何をするか、漠然とでなくはっきりとした目標を持ち、その目標を実現するための準備を開始することをお勧めしたい。

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