己丑(つちのとうし)
昨年は予測しなかった大きな変化に見舞われました。ガソリンの急激な値上がり、そして年の暮れにはあの値上がりは何だったのだろうかと思うほどの値下がり。円は急騰し、現在は1ドルが90円。株は大幅な値下がりと、経済は破滅の道をたどっているのだろうかと、思うほどの急激な変化に驚かされたまま新年を迎えました。しかし、日本の歴史を振り返ってみると、幕末の動乱の時代、戦争に負けて国土が廃墟となった時代を乗り越えて、日本は立ち上がってきました。この混乱のあとは、新たな明るい道が開けてくると思うと、希望が持てます。長生きをして、私はそれを確信したいと思っています。
2009年の干支は己丑(つちのとうし・きちゅう)で、60干支の26番目です。「己」は十干の6番目で、曲がった物が頭をもたげて伸びようとする形の文字で、「糸がもつれている時、その一端を取り起こして整理する端緒を付ける」ことを意味しているという。「丑」は、十二支の2番目で、動物では牛を指す。「丑」の字は、「紐・からむ」意味で、芽が種子の内部で、まだ伸びることが出来ない状態を表しているという。
「己」と「丑」の文字を眺めながら、今年はどんな年になるのだろうかと考えた。やりたいと思うことがあっても、なにかに阻まれて簡単に実行することが出来ないのかもしれない。それを克服するためには、なにかを(障害物があるのか、能力不足なのか、はわからないが)解きほぐして、実行するための道筋を整理する必要がある。「牛の歩みも千里」という言葉のとおり、こつこつと努力を怠らなければ、必ずその成果は出てくる。・・・ということかなと自分に言い聞かせた。
私は、いままでの恩返しのつもりで、人の役に立つことが出来れば嬉しいと思っている。大きなことをしなくても良い。身近なところで、私の好きなことで、私のやりたいことで、人の役に立つことがあれば、お手伝いをしていくつもりである。
そのためにも必要な知識を身に付けたい。学習が必要である。私は「人生百年」と考えている。まだまだたっぷりと時間がある。あせることはない。私は「努力」とか「一所懸命」という言葉が好きである。自由な時間を活用して、こつこつと頑張っていきたい。
私は「一生涯自分を磨き、自分のため・家族のため・人のため・社会のために自分を活かす」ことが自分の生き方だと思っている。生涯学習・生涯現役をモットーにしている。身近にある小さなことを「感謝の気持ち」と「恩返しの気持ち」を持ってやることを、新年を迎えて、初日の出に誓いました。
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