目的を持つ
先日終戦記念特集をしていたのだろう。小野田寛郎さんのことをテレビで放送していた。小野田さんは終戦後30年間もフィリピンのルバング島で日本軍の再上陸に備えて諜報活動を続けていたというから驚く。ジャングルの中を戦闘状態で走り回り、元気で生きていられたのは何故だろうか。
小野田さんははっきりとした目的を持っていた。その目的を達成するためにその日その日にすべきことを実行していた。強い意志を持っていたから出来たわけだが、目的がなかったら30年間も戦い続けることは出来なかったろう。
日本に帰国してから日本に馴染めなかったが、次の目標を立ててブラジルに渡った。ブラジルで牧場を開拓するという目的を持って。ブラジルでの開拓は成功し、牧場経営を行っている。
しかし、日本で起きた若者による金属バット事件にショックを受けて、残りの人生は日本の子供たちに役立つことをしようと、自然塾を開き野外活動の指導をしている。もう、85歳という高齢であるのに、日本とブラジルを行ったり来たりしながら、両国を飛び回って活躍している。
小野田さんの生き方を見ていると、人間がいきいきと生きるためには、目的を持つことが大事だと思う。特に、ルバング島の30年間の生活を考えると、目的を持つことが毎日毎日の生活に生きる力となっている。会社勤めをしていた私たちが会社を定年退職をした後の生き方を考える時に、残りの人生で何をするか目的を持つことが必要だと私は思っている。
人それぞれの生き方はさまざまであり、のんびりと過ごしたいという人もいるだろう。しかし、私には20年も30年も目的も無くのんびりと過ごすことは、退屈で苦痛だと思う。
さて、皆さんはどう考えますか。目的を持って生きていますか。
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