自由な時間を楽しむ(続)
「老年よ、我がままに生きよ」という本を読んでいたら、「我がまま」とは自由に生きることと書いてあった。その中に我が意を得たりと感じる文があったので抜粋して紹介します。
木原武一『老年よ、「我がまま」に生きよ』(日本経済新聞社)
------------------------------------------------------------誰でも、自由に生きたいと思っている。すべての人は自由を求めている。自分の思いどおりに生きたいと思っている。人間の悩みのほとんどすべては、ものごとが自分の思いどおりにいかないところから発している。すべて自分の思いどおりにいけば、誰も悩むことはない。
「我がまま」とは、自分を思いどおりに動かすことである。しかし、これがなかなか容易ではないことを、ほとんどの人は日日の生活で体験しているはずである。
「小人閑居して不善をなす」という言葉もある。人間は暇をもてあますと、どんな悪いことをするかわからない。(略)自分で自分を律しきれないところに、実は、「我がまま」の難所がある。「我がまま」の最大の難関は、自分自身なのである。
考えてみると、おかしな話である。自分はこうしたいのに、ほかの誰でもない自分自身に邪魔されてそれができないというのである。自分にとって、最大の邪魔者は、自分自身だということになる。
自由とは、セルフ・コントロールにほかならない。
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自由に生きるということは、簡単なことではない。自分で自分をコントロールする努力を続けていかなければならないというのである。
自由になった時間を無為に過ごすのでなく、有意義に使うように努力したいものである。
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